悪意の遺棄による離婚

民法では「夫婦は同居し、お互いに協力、扶助しあわなければならない」と定められています。

この義務に違反することを「悪意の遺棄」といいます。

遺棄とは、法律上の義務を果たさないことをいいます。

悪意とは、遺棄することによってうまくいかなくなることを知りながら、そうなってもかまわないという不誠実な心理、態度のことをいいます。

わかりやすくいえば、わざと夫婦の義務を果たさないことです。

悪意の遺棄の具体例には、次のようなものがあります。

・生活費を渡さない
・同居を拒否する
・家出を繰り返す
・相手を家から追い出す
・夫婦の一方が愛人と同棲して家に戻らない

ただしこのような行動があったからといって、必ず悪意の遺棄が認められるわけではありません。

同居に耐え難い暴力によって家出したり、どうしても相手と顔を合わせることが苦痛などの場合は、悪意の遺棄とはいえません。

悪意の遺棄には、不誠実な心理や態度が必要だからです。

やむをえず家出をする場合は、不誠実な態度とはいえないので、悪意の遺棄にはあたりません。

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