劣等感からくる恐怖を克服する方法

劣等感の正体は「恐怖」「おそれ」です。

それでは、この「恐怖」「おそれ」を克服する方法はあるのでしょうか。

「恐怖」「おそれ」の感情がある人に「こわがらないでください」と言っても、怖いものは怖いのですから、どうしようもありません。

そこで劣等感からくる「恐怖」「恐れ」を克服するには、次の2つのことを実践してください。

1.怒りの根源となっている「恐怖」や「恐れ」は、すべて勘違いから始まっている。

2.「ありがとう」とか「感謝しています」という言葉を言ってください。

この2つのことを理解して、実践することがとても重要です。

まずひとつめの「恐怖」や「恐れ」は、すべて勘違いから始まっているというのは、イライラしたら自分は何を怖がっているのか、恐れているのかよく考えてみてください。。

例えば結婚相手から「洗濯物はちゃんと自分で片付けてよ」と言われて、自分がイライラしたとします。

このときになぜイライラするかと言えば、自分がやるべき仕事ではないのに、どうして自分がやらなければなければならないのか、と思うからです。

つまり理不尽な要求をされたと思うから、イライラするのです。

さて、人はどうして理不尽な要求をされるとイライラするのでしょうか?

人は理不尽な要求にこたえると、自分にとって意味のない行動をさせられたと思います。

そして意味のない行動とは、

無駄な行動である → 無駄なことは世間から評価される行動ではない → 世間から評価されなくなる → 評価されないと生きていけない → だから怖い

という心理が働くからです。

車が渋滞したり、レストランで自分の料理が出てこないとイライラするのも、すべて同じです。

時間の無駄 → 何もしていない → 世間から評価されない → 評価されないと生きていけない → だから怖い

ということです。

仕事のストレスも同じです。

自分の出世や評価に関係のない仕事をさせられると、無駄なことだと思い、無駄と思うと自分の生存がおびやかされる、だからイライラしたりします。

でも、ちょっとぐらい無駄なことをさせられたからといって、自分はこれから生きていけませんか?

死んでしまいますか?

車が渋滞して時間を無駄にしたからといって、自分の評価は下がりますか?

そう、怒りの根源である「恐怖」「おそれ」は、すべて勘違いなのです。

学校の勉強がちょっとできなかったからといって、体育や音楽が苦手だったからって、人は死んでしまいますか?

他人から評価されないと、認めてもらえないと、人は死んでしまいますか?

だから自分がイライラしはじめたら「自分は何を怖がっているのだろう」「自分は何におびえているのだろう」とすぐに考えるクセをつけてください。

また人から怒られたら「この人は何を怖がっているのだろう」「何におびえているのだろう」という目でみてください。

すると、怒っている人に応戦する気持ちは、静かに消え失せます。

心にあいた穴を埋める方法

自分の怒りの原因が勘違いの恐怖だと気がついても、それはまだ心に大きな穴が空いた状態です。

自分の心に恐怖があることに気がついて、その恐怖を取り除いたら、取り除いた部分には穴が開いているのです。

そして穴を開けたままにしておくと、また仕事でストレスがたまったり家族に小言を言われたとき、その穴に恐怖が入り込むことがあります。

心は油断すると、すぐに隙間に「恐怖」という感情が入り込んでしまうのです。

また、これまで他人に自分を認めさせようとして他人から奪ったものを、返済しなければなりません。

その返済しなければならないものとは、

「自分を褒めさせようとした、相手の心」

です。

人の心とは、コップ1杯の水のようなものです。

そして水の正体は「愛されている、大切にされている」という気持ちのことです。

コップの中に水があふれんばかりに入っていると、人は幸せだと感じます。

「自分を褒めさせようとする」ということは、相手のコップの中の水を奪って、自分のコップの中に入れるのと同じことです。

自分を愛してほしい、大切にしてほしい、そうしないと自分は死んでしまう、と思っているから、相手から心を奪ってしまうのです。

そして相手から思い通りに奪えないと、恐怖から怒りの感情へとつながるのです。

そこで、他人に「ありがとう」とか「感謝しています」という感謝の言葉を言い続けてください。

まず感謝の言葉を言い続けると、自分の心に空いた穴を埋めることができます。

心というのは、自分の発する言葉で作られるのです。

たとえばそれほど怒った気分ではなかったのに、ついうっかり暴言を発してしまうと、本当に怒ってしまってとまらなくなることがあります。

心というのは、それぐらい言葉の影響を受けやすいものなのです。

そのため感謝の言葉を言い続けると、その感情で心の穴が埋まります。

そして自分の心に空いた穴が埋まると、感謝の感情が心からあふれでてきて、自然と他人を思いやる感情がわき上がります。

その結果、他人に対して「ありがとう」とか「感謝しています」のような感謝の言葉が自然に出ると、人間関係は一気に改善します。

うつ病というのは、自分で自分の心を攻撃する病気です。

そして人間は、自分で自分の心を攻撃することもできるし、反対に自分で自分の心に感謝することもできるのです。

人間の発する言葉というのは、よくも悪くも心に絶大な影響を与える、すごいものなのです。

このようなことは、ソクラテスもキリストも釈迦も、太古からの世界中の賢人たちが述べている共通の心理なのです。

日頃から何につけても、「ありがとう」とか「感謝しています」を口癖のように言い続けてください。

こんな小さなことと思えるようなことの積み重ねが、劣等感の恐怖を克服していくのです。

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