離婚における劣等感とは何か

夫婦関係も、友人関係も、職場の上下関係も、すべては人間関係です。

そして人間関係は、劣等感を持っていると必ず悪い方へ悪い方へと向かっていきます。

そこで、離婚の引き金となりやすい劣等感とは何かについて、解説します。

劣等感とは、

「他人から認められたい」
「自分は優秀なのに、家族や会社や世間は自分を正しく評価していない」
「自分はもっと家族や会社や世間から評価されていいはずだ」

と思う感情のことをいいます。

この劣等感があると、自分を正当に評価してもらおうとして、自分が他人より優れていると思っている点が自然と口に出てしまいます。

また他人の欠点を指摘することで、他人は自分より劣っていることを認識させ、自分の方が優秀であることをわからせようとします。

結果として周囲には「自分の自慢ばかりして他人の欠点を指摘する人」と思われます。

劣等感を持っている人で、本当に実力のある人もいます。

しかしこのような人は「実力はあるが人望はない、魅力がない人」と思われています。

また劣等感のある人は、他人から欠点を指摘されたとき、怒りの感情がわいてきます。

なぜなら、自分は世間から正当に評価されていない、だからおもしろくないという感情をもっているところに、正確にに欠点を指摘される発言をされたとします。

すると、指摘された欠点が完全に事実であっても、自分に対して世間が間違った評価しているのにその間違いを肯定された、と思えてくるのです。

だから自分の欠点を指摘する発言は、どうしても否定したくなります。

この否定したい感情が、怒りとなり人間関係の悪化につながります。

劣等感のある人は「誰でも他人から認められたいという感情があるのではないのか」と考えています。

しかし劣等感のない人は、他人から欠点を指摘されても、怒りの感情はわいてきません。

欠点を指摘されて怒りの感情がわいてくるのは、劣等感のある人だけなのです。

劣等感の正体とはなにか

なぜ人は、劣等感を持ってしまうのでしょうか?

実は劣等感の本当の正体は、

「恐怖」
「おそれ」

なのです。

劣等感を持っている人は、恐怖し、怖がっているという感情が心の奥底にあるのです。

怒っている人は全員、実は恐れている、怖がっている人なのです。

人間の怒りの根源は、自分の生存がおびかされるという、恐怖心から生まれす。

つまり怒っている人は=「おびえている人」なのです。

この「恐怖」や「おそれ」とは、

「他人から認められないと、生きていけない。だから認めて欲しい。」
「世間や会社から評価されないと、生きていけない。だから評価されたい。」
「がんばって努力して認められないと、生きていけない。だからがんばらないと。」

という感情のことです。

自分はこのままでは生きていけないという、恐怖とおそれの感情が、劣等感の本当の正体です。

物事が自分の思い通りにならなくてイライラする人というのは、思い通りにならないと自分の生存がおびやかされると心の奥底で思っているからです。

そのため人を思い通りにするために、怒って相手を恐怖させて、自分に従わせようとするのです。

人は、生まれながらにして劣等感を持っているわけではありません。

赤ん坊は人の手を借りないとすぐに死んでしまいますが、恐怖におびえてはいません。

ところが子供は成長の過程で「きちんとしないと社会で生きていけない」という恐怖心を大人たちから植え付けられます。

「もっとしっかりしなさい」「もっと勉強しなさい」「そうしないと大人になって大変なことになる」ということを大人は子供にいい続けています。

つまり「大人社会はしっかりしないと大変な目にあう」という恐怖心を無意識のうちに子供に植え付けているのです。

だから学校で方程式や英語ができなかったとか、体育がすごく苦手だったことに対して、あたかも大人社会で大変な目にあうかのように思わされたことから、恐怖心が始まっていくのです。

この恐怖心が、すべて劣等感へとつながっていくのです。

また学校卒業までは順調だったが、社会に出たとたんに大変な目にあって、劣等感を持ってしまう人もいます。

人が劣等感を持ってしまうかどうかは、家庭環境によるところが大きいのは事実です。

子供というのは、大人とはすごいものだと思っていますから、大人の影響はよく受けるからです。

そのため親や学校などから「あなたなら大丈夫」という勇気と自信を与えられて成長すると、人は劣等感を持ちません。

もちろん家庭環境が劣悪であっても、劣等感を持たずに立派に成長する人もいます。

劣等感によって他人を攻撃する人と、自分を攻撃する人

劣等感の本当の正体は、心の奥底にある「恐怖」「おそれ」です。

そしてこの「恐怖」「おそれ」を克服するために、他人に対して力をみせつけたり攻撃をする人がいます。

たとえば、他人の欠点を指摘したり、自分の自慢をしたり、怒ったり不機嫌になったり、時にはDVという形で表れることもあります。

劣等感を持つ人が他人に対して攻撃をするときは、相手が自分より弱い存在の時です。

劣等感を持つ人は相手が自分より弱いと思うと、相手に対して攻撃をします。

ところが相手が自分より強い場合、攻撃をすることはできません。

なぜなら、攻撃をするこによって自分が反撃を受けるかもしれないからです。

このような場合は、別の弱い相手を見つけて攻撃して発散します。

自分より弱い相手とは、結婚相手だったり自分の子供だったりします。

ところが中には、劣等感を持っているが性格が優しいため、誰にも攻撃できない人がいます。

このような人は、自分で自分を攻撃します。

自分はどうしてこんなにダメな人間なんだろうとか、こんなひどい環境にいなければならないほど自分はダメな人間なんだ、と考えます。

実はこれが「うつ病」の正体です。

劣等感によって誰かを攻撃したいが誰も攻撃できないので、自分で自分の人格を攻撃します。

そして攻撃を受けた人格は少しずつおかしくなっていき、うつ病へとつながっていくのです。

劣等感を持つ人でやや攻撃的な性格の人は、外に対して自慢したり怒ったり、時にはDVもあります。

劣等感を持つ人で他人を攻撃できない優しい性格の人は、うつ病になっていきます。

これが、劣等感が外に向けられた場合と、内に向けられた場合の違いです。

劣等感を持つと、他人か自分のどちらを攻撃せずにはいられません。

劣等感を持ちながら、他人にも自分にも攻撃をしないということはありえないのです。

おまんじゅうを上からぎゅぅと押しつぶすと、必ず横からあんこが飛び出てきます。

劣等感もこれと同じで、心が恐怖や不安でぎゅぅと押しつぶされそうになると、必ず怒りが飛び出るのです。

そのようにできているのが「人間の心理」というものなのです。

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