遺産分割調停を欠席した場合

遺産分割調停は話し合いで合意に至ることが大前提ですから、欠席したからといって、出席者が有利になったり欠席者が不利になることはありません。

欠席者に対しては何回か通知により呼び出しがなされますが、それでも欠席される場合には、遺産分割調停が不成立となり、審判手続きに移行します。

審判手続きとは、話し合いによるものではなく、家庭裁判所の裁判官が双方から事情を聞いて、決定してしまうというものです。

審判手続きに移行した場合は、欠席者がいても手続きは進行します。

しかしそれでも出席者が極端に有利になったり、欠席者が極端に不利になることは、それほどありません。

家庭裁判所は審判で遺産分割を命じる場合には、法律で定められた配分に従う傾向にあり、法律で定められた配分を無視した判断はできません。

そのため欠席者に対しても、法定相続分に見合った財産が振り分けられます。

ただし法律で定められた配分を超える寄与分や特別受益などの配分は、当事者の主張によってのみ把握できますから、欠席をしてこれらの主張をいっさいしないと、 寄与分や特別受益などは相手の言いなりになってしまう可能性があります。

また財産の分け方に関しては、出席者の希望が考慮されるようです。

欠席者に対しては以下の罰則が設けられていますが、実際に科せられたという例はほとんどないようです。

【家事審判法27条】(不出頭に対する過料)

家庭裁判所又は調停委員会の呼出を受けた事件の関係人が、 正当な事由がなく出頭しないときは、 家庭裁判所は、これを5万円以下の過料に処する。

いずれにしても欠席して有利になることはありませんので、裁判所からの呼び出しには必ず応じるようにしましょう。

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