遺産分割調停を有利に進める方法

遺産分割調停を有利に進めるには、 いくつかのポイントがあります。

◆相続財産について隠し事をしない

遺産分割調停がなかなかまとまらないケースのひとつに、申立人が相続財産のことを曖昧にしていることがあります。

もし相手から相続財産を隠していると疑われ、後日になって遺産目録を修正するようなことがあると、まとまる話しもまとまらなくなってしまいます。

また相続財産で隠し事をしていると、 調停委員への印象も悪くなるため、良いことは何もありません。

したがって相続財産について隠し事をしないというのは、 遺産分割調停をうまく進める基本中の基本なのです。

◆自分の気持ちを正直に話す

遺産分割調停の場でなかなか本音を話さない方がいますが、調停委員に相手方に対する思いを正直に話したほうが、調停委員は解決案をまとめやすくなります。

だから、自分の気持ちは遠慮なく話して下さい。

特に「財産が欲しい」とはっきり言うと、いやしい人間と思われるのではないかと考えてしまい、はっきりと言えない人が多いのは事実です。

しかし遺産分割調停とは、相続財産を誰がいくらもらうかを話し合うことが目的です。

そして話し合いというのは、最初に出された数字を基準にして進められますから、相手より先に明確に数字を言ってしまったほうがよいのです。

また調停委員からの質問に対し、じっくり考えたいと思った時は無理に答えることなく「その点については考えたいので、次回に回答させていただいてもいいですか」 と回答を保留してください。

回答を焦るあまり曖昧な回答になってしまうと、かえって遺産分割調停を長引かせてしまいます。

◆調停委員に印象良く見られるようにする

調停委員は中立の立場が原則ですが、調停委員といえども人です。

印象の悪い人と印象の良い人を比べると、感情に差が出るのは当たり前です。

そのためマナーよく、遺産分割調停をすすめてください。

たとえば入室時の一礼や挨拶は、きちんとしてください。

遺産分割調停の場で横柄な態度をとったり、 非常識な言動をするのはやめてください。

相手方の悪口ばかり言うのもよくありません。

なぜあなたがそのような主張をしているのか、理由も添えて淡々と話すのが好印象です。

また調停委員は年配の方が多いため、 服装等も誠実な印象を与える服装を心掛けてください。

◆譲るところは譲る

遺産分割調停は、相手方との合意に至らなければ終結しません。

ですから、あなたの主張が100%実現するとは思わないでください。

合意というのは、お互いが譲り合って初めて成立するものです。

だからあなたの主張にそれぞれ優先順位をつけ、譲れるものと譲れないものを、自分の中でハッキリさせておくことで相手の要求に応じやすくなります。

◆自分の希望を紙に書いて、家事調停に参加する

自分の希望を紙に書いておいて、 家事調停に参加するとよいでしょう。

遺産分割調停という慣れない場所で緊張してしまい、自分の言おうとしていることを忘れてしまったり、うまく言えずに思うような結果にならなかった、 ということがあります。

遺産分割調停ではメモを見たり書いたりすることは認められています。

調停委員の発言や、相手方の主張をメモしても大丈夫です。

だから、遠慮なくメモを活用しましょう。

◆弁護士を利用する

遺産分割調停の場では、自分の主張を裁判官や調停委員にどれだけ分かってもらえるか、が重要となります。

しかし話すのが苦手な方やご高齢の方など、自分一人で家事調停に臨むのに不安のある方は、弁護士を同席させてください。

弁護士は交渉のプロですから、お互いの主張の妥協点を見極めるのが早いです。

お互いに弁護士を付けたケースでは、 弁護士が付かないケースに比べ早く合意に至ることが多いようです。

ただし弁護士をつけると弁護士費用がかかりますから、相続財産の金額や、自分のお金とよく相談して決めてください。

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