家事調停と家事審判の違い

家事調停は話し合い、家事審判は判決のことです。

家事調停は当事者の合意を持って、紛争解決を図る手段です。

これに対し家事審判は、裁判官により強制的に決められてしまうことです。

家事調停では調停の場での話し合いが合意に至ると、「調停調書」が作成され、この時点で終了となります。

家事審判では、家事審判官という裁判官が当事者から提出された書類や調査官の調査結果をもとに判断して、決定をしてしまいます。

そして家事審判と家事調停は、甲類事件と乙類事件のどちらかに分類されます。

いきなり家事審判からはじまるのはすべて甲類事件です。

甲類事件は、公益に関する事項で家庭裁判所が後見的な立場から関与するものです。

一般的に、当事者が対立して争う性質のものではないため、当事者の話し合いによる解決は考えられず、職権をもって審判(判断)されます。

例えば甲類事件には、以下のようなものがあります。

① 子の氏の変更許可
② 相続放棄
③ 不在者財産管理人の選任
④ 特別代理人の選任
⑤ 遺言書の検認


まず家事調停による話し合いからは始まるのは、乙類事件です。

乙類事件は、当事者間に争いのある事件であり、まず家事調停にかけられ、自主的な解決を目指します。

そして家事調停が不成立の場合、審判手続きに移行し、審判によって判断され決められてしまいます。

例えば乙類事件には、以下のようなものがあります。

① 親権者の変更
② 養育料の請求
③ 相続人の廃除
④ 遺産分割

家事調停での話し合いがうまくいかず、 家事審判になったが決定された内容に不服があるときは、2週間以内に不服の申立てをすれば決定は失効し、事件によっては高等裁判所で再審理をしてもらうことができます。

不服の申立てをしないで2週間が過ぎた場合や、高等裁判所で不服申立てが認められなかった場合、審判の決定は確定し確定判決と同一の効力が生じます。

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