家事調停とは何か

家事調停とは、家庭裁判所において相続や離婚などの家族の問題を、話し合いで調整して解決する、というものです。

ただ家族の問題といっても、どんなことでも取り扱ってくれるわけではなく、複雑な人間関係の感情的な問題や、プライバシーにも配慮しなければならないような、デリケートなものを取り扱っています。

家事調停には、次のような特徴があります。

①話し合いが原則

本人が、自分で話しをすることが原則とされています。

弁護士などの代理人が話すのではなく、自分の言葉で自分の気持ちを伝えなければなりません。

弁護士は同席してアドバイスしてもよいですが、弁護士にまかせっきりということはできません。

そして話し合いをしてお互いに納得したうえで、家事調停は終了します。


②中立的な第三者が話し合いを仲介

家事調停では調停委員と呼ばれる第三者が、中立的な立場で当事者の意見を聞き、それそれに助言をしたり妥協案を提示したりして、話し合いをまとめていきます。

調停委員は地元の元市会議員や元弁護士など、地元で名士と言われるような方が選任されており、ほとんどが50才以上の方です。


③手続きが簡単で、ほとんど費用がかからない

法律に詳しくない方でも、簡単に家事調停の申し立てができます。

そのため専門家への依頼が必要なく、費用がほとんどかかりません。

かかる費用としては、申立書に貼る収入印紙1200円と、 戸籍などの必要書類の取得費用程度です。


④話し合いはすべて非公開

普通の裁判のように、誰かに傍聴されることはありません。

プライバシーに配慮された手順で進んでいきます。

相手の暴力が原因による離婚などの場合は、 当事者が顔を合わせることのないよう配慮してもらえます。


⑤話し合いがまとまったら、その結果には法律上の強い力が与えられる

家事調停の話し合いが合意に達すると、調停調書というものが作成されます。

この調停調書は、法律上の強い力が与えられています。

したがってこの調停調書の内容に違反すると、法律上の強制執行手続きをとることができます。

もし調停調書の中身を相手が守らない場合は、法律の力で強制的に財産を取り上げることなどが可能です。

家事調停は普通の裁判とは違い、勝敗を決するのではなく、お互いの意見をすり合わせることを目的としています。

したがって裁判所から家事調停の呼び出しがあった場合には、きっとあなたにも言い分があるでしょうから、遠慮なくあなたの言い分を家事調停の場で話すべきでしょう。

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