どんなときに家事調停をするのか

家事調停で解決できることには、主に次の3つです。

・遺産相続の話しがまとまらない
・夫婦関係の話しがまとまらない
・親族関係の話しがまとまらない

大きく分類すると上記の3つとなりますが、状況によってはさらに細かくテーマを分けて、話し合いが行われます。


遺産相続の話しがまとまらない場合に行われる家事調停

①遺産分割協議について

遺産分割協議とは、亡くなった人の財産を誰がどれくらい受け取るかということを、話し合いで決めるというものです。

遺産分割協議は相続人全員が合意する必要があり、ひとりでも反対者がいれば成立しません。

そして遺産分割協議は、相続人全員の合意が得られないことがよくあるため、家事調停ではよく取り扱われています。

②遺留分減殺請求(いりゅうぶんげんざいせいきゅう)について

遺留分減殺請求とは、遺言などで他の誰かが多くの相続財産をもらった場合に、親族にあたる相続人が、一定の割合で相続財産を取り戻すことです。

遺留分減殺請求は法律で保障された権利ですが、遺言でいったんもらってしまった財産を、あとになって親族にあたる相続人返すというのは現実的に難しいため、どのように返す手続きをするかなどが家事調停で話し合われます。


夫婦関係の話しがまとまらない場合に行われる家事調停

①離婚について

離婚は、夫婦2人の合意があって初めて成立します。

基本的に夫婦の一方が離婚に反対している場合、離婚はできません。

そして夫婦2人で話し合っても離婚が成立しない場合、 家事調停で離婚について話し合いが行われます。

離婚についてはお互い合意しているが、子供親権はどちらが持つか、財産分与、慰謝料、今後の生活費のことなどで話しがまとまらない場合も、 家事調停で話し合うことができます。

②夫婦の関係修復について

今は夫婦関係がうまくいっていないが、夫婦関係を修復させるためのきっかけとして、家事調停の場で話し合うこともできます。

例えば離婚はしていないが、長期間にわたって別居しているときに、やっぱり同居して円満に夫婦生活を送りたい、というような場合が夫婦関係の修復に該当します。


親族関係の話しがまとまらない場合に行われる家事調停

①扶養について

扶養とは、高齢になった親の面倒をみる、というようなことを指します。

そして高齢になった親の面倒を誰がみるのか、ということで子供達の間で話しがまとまらなくなることがあります。

法律では、親子や兄弟姉妹は互いに扶養する義務がありますが、扶養義務者のうち誰が優先的に面倒をみるかについては、 法律上の決まりはありません。

そのため誰が親の面倒をみるかで、話しがまとまらなくなるのです。

このようなことは、家事調停で話し合うことができます。

②親族間の関係修復について

兄弟姉妹や親戚関係が、絶縁状態になるほどケンカして関係がこじれてしまった場合、家事調停で話し合いをして関係修復をはかることができます。

先祖代々のお墓や仏壇などを誰が管理し、法要は誰がどのように行っていくかなどを話し合うこともできます。

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